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投資情報サイト東京IPO TactiXコラム
第2回「そもそも大量保有報告書って何？」
こんばんは、鰊です。やや間が空いてしますいません。
師走とは良く言ったもので、全然仕事が減りません。
仕事が仕事を生んでいる気すらします。
さて、TactiX第二回では、戦略を練る前に前提となるTactiXで提供される情報の中身について述べたいと思います。
遠回りですが、痛い目に合わないために情報の確度をしっかり把握しておくことは戦略のシナリオを考えるために重要です。
まず、TactiXで用いられる機関投資家の保有比率とは大量保有報告書のデータを基にしております。
これは機関投資家が上場株式を大量に保有した場合に、金融商品取引法で提出することを義務付けられているもので、怠った場合には罰金もあるのでちょろまかすことは考えにくいので信頼性は高いデータです。
もっとも、大量保有報告書はリアルタイムで機関投資家の保有比率が報告されるわけではなく、ざっくりとしたイメージでは�“�行済株式数の5％を超えた場合に、��超えてから5営業日以内に（いわゆる運用会社による運用目的の保有は3週間以内）提出することが義務付けられております。
また、大量保有者になった後も1％以上変動した場合にも提出することが求められているので、保有割合が減少して5％以下になった場合も分かるようになっております。
一度に大量に保有した場合等、他にも色々なルールがあるのですが、提出義務は最遅で3週間と認識していれば痛い目には合わないと思います。
今月3日には、日興AM社が2000年から2007年の間に大量保有報告書の集計ミスがあったことが記事になっておりましたが、ルールの認識不足かシステム処理のミスが原因のようで、悪質なものではないでしょう。
国内株式に投資する国内籍ファンドだけでも100本以上あるのに、海外ファンド等々も考慮しなければならないとなると、ミスをしない運用会社のバックオフィスは大したもんだと思ってしまいます。
TactiXではこれらのデータを元にスクリーニングにすることで、大量保有報告書が提出された銘柄と投資家を調べることができるのです。そしてもちろん重要なのは投資家ベース。
誰がどれだけ買うのか、買い続けるのか、そして売りに転じるのか、それこそがTactiXの目的でしょう。
次回は「大量保有報告書を提出する機関投資家の分類」についてお話しします。
某運用会社日本株トレーダー 鰊
第1回 TactiXって？ |
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